この記事を読んでいるあなたは、優秀なスキー・スノーボード初心者の方ですね。
シーズン前に初めて板とブーツを購入して「さあ、あとは滑るだけ」と思っている方が、初心者にありがちなワックスの見落としに気づかれたのですから。
経験者に聞いたり、ネットで調べたりすると「ワックスは大事」という声をよく耳にし、
「ワックスのやり方」の情報も見つかりますが、結局どれが一番いいのか迷ってしまうことが多いですよね。
そこで、スキー・スノーボードをゆるく嗜むこと20年のベテラン素人が、
失敗を重ねながら行き着いた初心者のためのワックスの選び方をご紹介します。
専門家やベテランスキーヤー、スノーボーダーの方々からは「間違っている」や「こっちのほうがいい」という意見もあるかと思いますが、
あくまで【初心者が最初に参考にする記事】として、気軽に読んでいただければ幸いです。
1.スキー・スノーボードにワックスってそもそも必要?
結論から言うと・・・絶対に必要です!
ワックスなしで滑るのは、油を引かずに未加工のフライパンで料理をするようなものです。
1回程度なら大丈夫かもしれませんが、使い続けたらどうでしょうか。考えただけでもゾッとしませんか?
以前、ワックスがけを面倒くさがってそのまま滑りに行ったことがありますが、全然滑らず、初級コースで途中で止まってしまいました。全く楽しめませんでした。
そのため、必ずワックスをかけて滑りに行くことを強くお勧めします。
2.ワックスの種類はどんなのがあるの?
◇ベースワックスと滑走ワックスの違い
ベースワックスは板を購入した時に最初に塗るワックスです。
主な目的はソールの保護と滑走ワックスの基盤作り。
ホットワックスが基本となるため、初心者が手を出すのは難易度が高いとが高いです。
滑走ワックスはベースワックスの上に塗り、滑走性能を向上させるもの。
ホットワックスと簡易ワックスがあり、気温や雪質で使い分ける人もいます。
◇ホットワックスと簡易ワックスの違い
ホットワックスはパラフィンを専用アイロンで溶かして板に染み込ませる手法です。
ベースワックス、滑走ワックスともに利用され、安定した手法が確立されています。
ただ、技術が必要で道具も揃える必要があるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
ちなみに、私は専門店に丸投げです。
簡易ワックスはその名の通り、お手軽に塗ることのできるワックスです。
液体などを直接板に塗っていきます。
ベースワックス用もありますが、主に滑走ワックスとして使われます。
最近では種類も豊富で、使い方もさまざま。
スキー場についてから簡易ワックスを使う人もいるほど簡単で、初心者には非常にオススメです。
この記事ではこの簡易ワックスについて詳しく案内します。
◇ワックスってどれくらい持つの?
ワックスの効果持続時間は、メーカーや種類、頻度、日数によって異なります。
ここではざっくり説明します。
ベースワックスは1ヶ月~1シーズン、滑走ワックスは1日~数日程度持ちます。
滑走ワックスにはベースワックスの効果を長持ちさせる目的もあります。
◇ワックスの種類とかけ方、道具は必要?
前述のように、ワックスはホットワックスと簡易ワックスに大きく分類されます。
ホットワックスをするには、作業台、アイロン、スクレーパー、ブラシ、コルク、ワキシングペーパーなど多くの道具が必要です。
簡易ワックスはスプレー(リキッド)タイプ、ペーストタイプ、粉末タイプ、固形タイプなど、さまざまな種類があります。ブラシやコルクを使えばきれいな仕上がりになりますが、塗りっぱなしでも使えるものもあります。
ホットワックスのセット一例 簡易ワックスのセット一例
3.結局のところ初心者にはどんなワックスがいいの?
初心者がホットワックスをやるのはハードルが高いので、簡易ワックス一択です。
ベースワックスは専門店に任せて、簡易ワックスで自分好みにメンテナンスしましょう。
特に環境に配慮したフッ素未使用のものを選ぶことをオススメします。
簡易ワックスも種類が多いので、自分のスタイルに合ったワックスを選ぶのが一番です。
◇自分のスタイルに合ったワックスを選んでみよう!
前述のチャートと共に参考にしてください
No.1 |
チームレスキューワックス 極 |
全雪質対応。
板の上にたらして付属のスポンジで伸ばすだけという私が知る限り一番お手軽なワックス。 従来の液体ワックスと違いコルクで伸ばす、ブラシで磨くといった作業が不要なので時短にもなります。 |
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No.2 |
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ワックスと言ったらGALLIUMといっても過言ではない。
コルク、ブラシもセットになった初心者が初めて買うにはもってこい。 これで基本は完璧? |
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No.3 |
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こちらも老舗のワックスメーカー。
持ち運びも簡単でこれ1つあればどこでも簡単にワックスできます。 フッ素未使用なので環境にもやさしい。 |
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No.4 |
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GALLIUMのペーストタイプの全雪質対応ワックス。
ペーストタイプなので塗りムラが少なく見た目でも判断できる。 |
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No.5 |
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国内メーカーの簡易ワックス。
仕上げにコルク、ブラシで磨いてあげれば効果は抜群。 フッ素未使用なので環境にもやさしい。 |
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No.6 |
XCMAN (エックスマン) ラビングオンクイックワックス 参考価格:3599円 |
海外製ですがフッ素未使用で環境にやさしい。
コルク付なので道具をそろえる必要なし。 |
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No.7 |
チームレスキューワックス Z(ゼット)ver3.1 参考価格:4980円 |
全雪質対応。
同メーカーの極と同じでスポンジで伸ばすだけ。 簡単で効果も1日持ちます。 ノンフッ素なので環境にも優しい。 |
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No.8 |
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No.9 |
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No.10 |
チームレスキューワックス そのまんま固形 ve4.0 参考価格:3300円 |
お絵描きのように直塗りしても効果がある固形ワックス。
子どもでも簡単に塗れるので親子で使うならこれ! |
◇簡易ワックスでもちょっとこだわってみよう!追加で買うならこのワックス5選
No.1 |
チームレスキューワックス RESCUE ZERO ver1.3 参考価格:8800円 |
粉末タイプのワックス。
静電気の効果で滑走性能を上げる変わり種。 他のワックスと組み合わせて使う事で効果を発揮するタイプ。 手軽にオリジナル間を楽しめる一品。 |
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No.2 |
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シーズン終盤、ベースワックスも剥がれてきたタイミングで重宝する一品。
汚れ落としとベースワックスが同時にできるのが特徴。 最後のひと滑り前に使いたい。 |
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No.3 |
チームレスキューワックス 雪虎(せっこ)ver4.2 参考価格:5500円 |
春スキー用は各メーカー出しているが、これはその中でも土や花粉が混じった雪を想定したワックス。
春スキーように持っておきたい。 |
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No.4 |
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TOKOの液体ワックス。 環境にやさしい一品。TOKOシリーズはどれも環境に配慮されている商品なので気にせず使えます。正直これだけでもいいかも。 |
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No.5 |
チームレスキューワックス 侍 参考価格:4980円 |
滑走面ではなくサイドエッジ専用ワックス。
追加でこのワックスを使えばいつも以上にターンが気持ちよく滑れるはず。 |
4.ワックスはどこで買えばいい?
GALLIUMのワックスであれば、スキー・スノーボードの専門店やイベント会場でほぼ必ずと言っていいほど見つかります。
他のメーカーのワックスは意外と置いていないことが多いです。
もちろん、店舗によっては複数メーカーのワックスを取り扱っているところもありますが、
今回紹介した商品を全て取り扱っている店舗はまだ見たことがありません。
なので、私はいつもインターネットで購入しています。
5.さあ、いざゲレンデへ! まとめ
今回は初心者向けの簡易ワックスについて私自身がいいと思ったものをご案内しました。
ベテラン素人の私自身もベースワックスは専門店に任せて滑走ワックスとして簡易ワックスで自分の板をメンテナンスしています。
簡易ワックスなら失敗も少なくハードルも低いので自分の好みに色々試せます。
雪質でワックスを変えてみたり、気分で組み合わせを変えてみたりして楽しんでもいいと思います。
組み合わせは無限大。
慣れてきたらホットワックスにも挑戦してみてください。
自分好みのワックスが見つかれば、道具にも一層の愛着が湧きますし滑りをより楽しむきっかけになるでしょう。
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